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むし歯
歯は、削ったら減るだけで元には戻りません。そればかりか、削れば削るほどもろくなってしまいます。だからこそ、当院はたとえむし歯になった歯でも患部だけを慎重に削り取り、できるだけ多く残すようにしています。
むし歯は進行段階によって治療方法が変わり、ごく初期に見つけられれば削らずに済むこともあります。早期発見・早期治療を心がけ、歯を大切に維持しましょう。神経や歯そのものを抜く治療は、あくまでも最終手段です。
そうは言っても、治療の痛みが心配で受診を先送りしていたら悪化してしまいます。当院では、患者さまが痛みの不安なく治療に臨めるよう麻酔を多く活用し、麻酔自体の痛みも抑えるよう工夫しています。必要に応じて歯茎に表面麻酔を施し、0.26mmという細い針で注射します。麻酔液を刺激の少ない温度に温めておくのも、当院のこだわりです。
歯周病
歯周病対策は、通院治療とご自宅でのケアとの両方で成り立っています。歯周病の原因菌がひそむ歯垢や歯石や歯垢を、お口に残さないことがカギとなります。通院でクリーニングを受けるとともに、ご自宅でもしっかりと歯を磨きましょう。
歯周病菌に感染すると歯茎に炎症が起こり、やがて歯を支える骨などが溶けてしまいます。初めのうちは自覚症状が出にくいにも関わらず、歯を失う原因として大きな割合を占めている病気です。
歯周病は生活習慣病の1種と考えられており、お口には多くの細菌が存在するため、習慣や口内環境を大きく改善することは容易ではありません。お年を召すにつれて変わっていく口内環境に応じて、状態をコントロールすることが大切です。その方法が、定期的な通院とセルフケアなのです。
ご来院時には、歯磨きの方法はもちろん、歯ブラシやケアグッズの選び方についてもアドバイスいたします。食生活についてなど、どんなことでもご相談ください。
予防診療
一口に予防と言っても、人生のステージによって予想されるリスクと対策方法が違います。当院は地域に密着し、それぞれのご年代に必要な予防ケアをご提案することで、お口の健康をサポートしています。たとえば、働き盛りに必要なのは歯周病対策です。
成人の場合、むし歯よりも歯周病が原因で歯を失うことが多い傾向があります。そのため、歯茎の状態が悪くなってから治療するのではなく、歯周病が発症・進行することがないようクリーニングなどの予防処置を行います。基本的には4ヶ月ごと、お年を召した方やお口にリスクがあると判断された方は2ヶ月ごとのペースでお越しください。
加齢やご病気で来院が困難な方も、ご自宅などに伺って診療します。入れ歯やインプラントのメンテナンスを含め、お口のお手入れが必要です。一方、まだ乳歯しかないお子さまにとっても、予防は欠かせません。お口の健康的な成長を、フッ素塗布などをしつつ見守ります。もしむし歯ができていた場合も早期発見することができ、削る量を抑えられることが利点です。
小児歯科
お子さまの診療では、今あるむし歯の治療だけでなく、歯科に慣れることや予防、歯並びの相談など、将来の健康作りも視野に入れております。特に乳歯から永久歯への生え換わり時期にむし歯を作らせないよう、気を配っています。
抜ける前にむし歯で乳歯を失うと、栄養摂取や歯並びに悪影響となりかねません。そのため、親御さまにも歯磨きの重要性をお伝えし、協力をお願いしています。加えて、予防のために定期的なフッ素塗布をご提案するとともに、むし歯があれば早期治療を行います。
また、歯科治療に不慣れなお子さまを怖がらせないよう、無理はさせない方針です。大きな音がするタービンを避け、5倍速コントラという機械でむし歯を削るのも、その一環です。なるべく我慢をさせないよう、最初は手短に処置を切り上げ、様子を見て少しずつ多く治療を進めていくという工夫もしています。当院のスタッフは子育て経験者が多く、お子さまと接することに慣れておりますので、心配せずにお連れください。
訪問歯科診療
当院は地域密着の歯科医院として、10年以上前から訪問歯科診療に取り組んできました。女性歯科医師である副院長と助手が、主に午前中、ご自宅などに伺います。ご家族による診療のお手伝いは特に必要ありません。
診療内容は、むし歯や歯周病といった一般的な歯科診療、入れ歯作りと調整などです。患者さまが何も症状を訴えていない状態でも、訪問歯科診療を利用してかまいません。訪問歯科診療が目指しているのは、お口を健康的に整え、ストレスがない状態を保つことです。まずは診察を受けることが、将来のリスクを減らすことにつながるのです。患者さまの状態やご家族の状況に合わせ、治療計画をお作りします。
訪問時には、歯磨きのコツなどご家族によるお口のケア方法をお教えします。要介護状態ですとお口の環境が悪くなりやすく、毎日のケアが重要です。訪問でできることはたくさんありますので、ご家族の通院が難しい場合は、どうぞ当院にお問い合わせください。
入れ歯
入れ歯作りについて当院がこだわっているのは、たとえ患者さまから言い出されたことでも、ご本人にとってメリットがなければ自由診療をしないということです。保険診療を基本に、患者さまのご興味とメリットがある場合のみ、自由診療をご提案します。
当院の自由診療でお問い合わせが多いのは、ノンクラスプデンチャーと言って、金具がない部分入れ歯です。留め具が歯茎と似た色の樹脂でできているため、入れ歯だということが目立ちにくいという特徴があります。また、入れ歯の厚みが気になる方は、金属プレートを使った金属床義歯というものを検討してみてください。薄くて丈夫に作ることができ、部分入れ歯・総入れ歯共に対応可能です。より安定した入れ歯をご希望の方には、磁性アタッチメントを用いて入れ歯を安定させるインプラントオーバーデンチャーをご提案しています。
また、破損修理や使い心地の調整も当院にお任せください。特に破損で使えなくなってしまった場合は、お食事に不自由なさっていることと思います。その場合は院長自身が修理に対応し、なるべくその日のうちにお返しするようにしています。
審美治療
むし歯治療などで詰め物・被せ物をする際、銀歯になることを内心「嫌だな」と感じてはいらっしゃらないでしょうか。当院では、白い材料を使った治療の選択肢をご用意しています。条件が合えば、保険適用も可能です。
保険適用で白い被せ物は、ハイブリッドセラミックという材料を使い、CAD/CAMという機械で作製します。基本的には前歯から第1大臼歯まで作ることができ、金属アレルギーがある方には第2大臼歯もお作りします。ハイブリッドセラミックは天然歯と同じくらいの硬さで、向かいの歯を傷めにくいことが特徴です。
また、自由診療ならより多くの選択肢があります。フルジルコニアやジルコニアは非常に硬いので、力のかかる歯に向いています。e.maxというセラミックは、丈夫さと美しさを兼ね備えていることが魅力です。メタルボンドは金属冠にセラミックを焼き付けたもので、被せ物を薄くて丈夫に作ることができます。歯磨きのしやすさなども考慮してご提案するので、まずはお問い合わせください。
インプラント
インプラント治療は、固定式の人工歯で失った歯を補います。人工歯根を顎の骨に固定し、そこに人工歯を被せて歯を復元します。天然歯とそっくりの見た目や噛み心地で、歯磨きによってお手入れ可能です。
治療前の検査では、骨の厚さや血管の位置などお口の状態を立体的に撮影します。そのために役立つのが、歯科用CTです。得られたデータから模型を作って患者さま自身にお見せしますので、ぜひお口の状態やインプラント治療でどうなるかを知る手がかりにしてください。
なお、人工歯根を固定するには、外科的な処置を伴います。当院では患者さまの心身の負担を抑えるため、なるべく手早く処置することを目指し、念入りにシミュレーションする方針です。
1本の歯に対し1本のインプラントで置き換える治療のほか、入れ歯を安定させる土台として少数のインプラントを作る方法もあります。患者さまに合った方法を一緒に考えますので、まずはご相談ください。
小児矯正
まだ乳歯が残る状態のお口でも、顎の大きさや乳歯の歯並びから、永久歯の歯並びや噛み合わせが乱れると予想できることがあります。しかし、お子さまが成長過程にあるからこそ、顎の発育を利用して予防的に矯正治療をすることが可能です。それが小児矯正です。
当院の小児矯正は、取り外し可能な「拡大床」という装置をよく使います。これは、顎の成長を促すことで、永久歯が本来の位置に生えるスペースを作るというものです。治療の仕上げとして、一時的にワイヤー矯正を行うこともあります。
もし、歯並びの乱れが大きかったり、永久歯に生え替った時点でも噛み合わせの問題が改善されていなかったりした場合は、矯正に特化した歯科医院をご紹介します。まずはご相談ください。矯正治療の必要性や時期についてお話ししましょう。
ホワイトニング
歯のクリーニング(PMTC)では、エナメル質より下に染み込んだ色素はなかなか落ちません。そんなときはホワイトニングがおすすめです。
ホワイトニングとは、薬剤を歯の表面に塗布して歯を漂白する方法で、院内で処置を行うオフィスホワイトニングと自宅でできるホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは、短期間で歯を白くしたいとか、自分でやるのが面倒だという人に向いています。いくつかの方法がありますが、治療法や個人差によってはホワイトニングの働きがあまり期待できないこともあります。
ホームホワイトニングはご自身のペースで、ご自宅でおこないます。ホワイトニング作用が表れるのに、多少お時間がかかりますが通院時間が合わない方に向いています。